IJタイプ:専門性・弱点

IJの性質

領域①:理論上(想像上)の人々の集合体
領域②:世界、社会

フォーカス:普遍的な原則


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判断知覚
原則()行動()詳細()観察()
Si/NiFe/TeFi/TiSe/Ne

各IJタイプの専門性

各IJの専門性に関する記述を見ていきましょう。

各IJの性質を理解することで、IJが「原則」をどのように捉えているかなどが分かります。

世界には様々な原則がありますが、どの種類の原則を重視するかは各IJの目標(2,3文字目)により異なります。

IxxJ

・原則が日常生活にどのように適用されるか(関係するか)を把握すること

INFJ

世界(IJ) × 潜在的意義(NF)

・すべての人の人生から、無限で普遍的な「原則」の意義と原型を引き出す

・複雑で永遠の現実の「ルール」に従って生きる、そして「原則」に従うことで人生がより良くなることを世界に示す

・日常生活に「原則」を適用する

IJは原則を日常生活に適用することを重視しますが、原典では、特にINFJがこのことを重視しているような書き方がされています。

INFJは、NFとして全時間(過去・現在・未来)を意識しており、時代を通して変わらない永遠の原則を重視します。

そして、そのような原則に従うことで人生により意義をもたらすことができることを皆に示します。

 
また、彼女らは人々の人生の意義の他、人々の原型も重視します。(原典において、原型というワードが出てくるのはINFJのみです。)

原型(アーキタイプ)とは、人類に共通する人間性です。

世界、人生の原則、文化などはすべて、人々に共通する人間性に関係すると思われます。またNFの概念的意義を重視する性質を考えると、INFJが原型を重視するのは理に適っていると思われます。

INTJ

世界(IJ) × 潜在的有用性(NT)

・「原則」を強力で画期的な新しい方法によって効果的に用いる

・世界の潜在性に関する「原則」を理解し、潜在性を発揮さる

・有用な「原則」の学習、探求、物事への適用

INTJは、世界の潜在的有用性(潜在能力)を発揮させることを目標としており、世界の潜在性に関係する「原則」を理解し、それを効果的に用います。

そして、人々に有用性、利点をもたらそうとします。

ISFJ

世界(IJ) × 既存の意義(SF)

・すべての人の人生の現在における意義のあるニーズを適切に守り、ケアする

・世界が皆にとって楽しめるものとなるように、普遍的な「原則」を支持し、すべての善を守る

・世界を救う価値のある場所にする「原則」への献身

ISFJは、世界にすでに在る意義を守ることを目標としており、世界をよい場所とする原則を支持します。

人々が安全に人生を過ごすことができるように、他者のニーズを理解し、ケアを提供します。

ISTJ

世界(IJ) × 既存の有用性(ST)

・世界が既に持つ良い点や有用な点をすべて保護し、例示すること

・「原則」への理解を物事に適用し、現在の世界における人生から最大限の有用性を引き出し、懸命に働き、他者を支援し、人生の変化の中における安全な場所を作る

・世界の現状を守り、その中で効果的に人生を送る

ISTJは、世界が既に持つ有用性を守ることを目標としており、原則への理解を用いて、人生から可能な限り有用性を引き出そうとします。

また、STタイプとして過去を重視しており、過去がどのように現在を世界を創り出したかを認識しており、それが世界の現状を称賛することに繋がっています。

まとめ

各IJは自身の目標に関係する原則を理解し、それに従って人生を送り、また目標のために原則を用います。

IJの弱点

IJの第4ステップは「④観察と動機」であり、弱点である。

IJは普遍的な「原則」に対する自身の鋭い認識に基づいて生き、考え、決定を下す。

そして原則は非常に単純な傾向があるが、原則の人生に対する適用は非常に複雑である。

おそらく人生の中で、動機、夢、秘密の複雑な混合物である人々ほど複雑なものはなく、人々に原則を適用するのはとても難しいことが多い。

人々はすべての中で最も複雑な適用対象であり、IJは「③原則」の適用を単純化しすぎて、原則を「④個人の観察」に直接適用しようとすると、個人に対して一面的な性質判断を下してしまう。

IJは全人類、多くの人々に共通して当てはまる普遍的な原則にフォーカスしているため、個人のパーソナリティ判断が苦手である、というのは理にかなっていると思います。

個人の性質というのはとても複雑なので、普遍的な原則を直接適用できないからです。

 
MBTIをある程度理解している人からすると、INFJやISFJはパーソナリティ判断が苦手、と説明されると違和感があるかもしれません。

確かに彼女らは、第2ステップにFeを持ち、外部環境に意義(善、喜び、平和)をもたらす行動を講じることに優れますが、それ以上に個人のパーソナリティ判断というのは複雑なものだということでしょう。

INFJ

第4認知:「④観察」 × Se
恐れ:「④観察」 × SF

INFJの第4ステップは「④観察」 × Seであるため、他者の考え、動機、内なる意見に触れていないことを恐れる。

具体的には、人々への観察が、経験的な方法(S)においてすべての重要な意義と重要性(F)を欠いていることを心配する。

心の底では、他者との交流(S)に、その瞬間の楽しさと正常さ(SF)が欠けていることを恐れる。

INTJ

第4認知:「④観察」 × Se
恐れ:「④観察」 × ST

INTJの第4ステップは「④観察」 × Seであるため、他者の考え、動機、内なる意見に触れていないことを恐れる。

具体的には、人々への観察が、経験的な方法(S)において、非常に重要な有用性(T)を欠いていることを心配する。

他者との交流(S)が上手くいかないこと、他者が自身を必要としているときに側にいることができないこと(T)を恐れる。

ISFJ

第4認知:「④観察」 × Ne
恐れ:「④観察」 × NF

ISFJの第4ステップは「④観察」 × Neであるため、自身に人々の性格や動機に対する理解に欠けていることを恐れる。

具体的には、自身の「観察」が人々の最も重要な意義(F)の概念的な性質(N)を見落としているのではないかと心配する。

ISFJは、自身の他者に対する性質判断があまりにも単純で、簡潔で、性急すぎるため、他者の持つ概念的な意義(NF)を理解できていないのではないかと恐れる。

ISTJ

第4認知:「④観察」 × Ne
恐れ:「④観察」 × NT

ISTJの第4ステップは「④観察」 × Neであるため、自身に人々の性格や動機に対する理解が欠けていることを恐れる。

具体的には、自身の「観察」が概念的な意味(N)において、極めて重要な有用性(T)を欠いているのではないかと心配する。

ISTJは、自身の他者に対する性質判断が概念的(N)に信頼できず、人の心の複雑さをすべて理解することができず、したがって自身のパーソナリティ判断が役に立たない(T)のではないかと恐れる。