ISTJ:葛藤

ISTJ は「センチネル」であり、彼女らはまさに原則の番人です。

彼女らは、世界全体(IJ)における経験(S)を、有用(T)な行動に変えます。

また、今在る世界を過去からの連続と捉え、現状の世界の有用性を徹底的に理解しています。彼女らは、私たちが現在に到達するまでの努力と労苦の守護者…時代を超越した守護者です。

 
しかし不健全な文化の中で、ISTJは「IJの領域」と「STの目標」の間でとても苦慮します。

これは「ISTJのジキル・ハイド効果」と呼ばれます。

 
私たちの現在の文化におけるISTJは、以下の2つに引き裂かれます。

・周囲の世界全体に反映されていると見ている永遠の原則、ズームアウト的な観点、常に一貫して真実である物事のエレガントで意義のある複雑さ(IJ)

・現在の文化における物事の現状を守るという目標(ST)

 
xSTxは本質的に、すでに存在するものによって機能しようと試みます。これは、現在の瞬間の効果的な実用性に関係します。

しかし不健全になると、単に今の現状が存在しているという理由のみによって、現在の状況を最も良いものだと考えます。

 
この不健全なxSTxは現状を支持して、第1認知が自身に伝えることを無視します。

ISTJの場合、現在の文化の欠陥について言い訳し、欠陥を隠し、現状の改善の可能性を否定するために、世界がどのように機能するかについて自身が本質的に理解している永遠の原則を無視するという形をとります。

第1認知があまりにも苦痛な場合、私たちはそれを無視する傾向があり、それは多くの悪影響を及ぼします。

 
このIJとSTのジレンマに苦しむISTJは、幸せで自由でオープンなジキル博士と、不機嫌で閉鎖的なハイド氏の間で激しく揺れ動きます。

 
「世界も歴史も原則も素晴らしいでしょ! 私は真実物事のために立ち上がることが大好きなの!!」(IJ)

*ISTJは通常それほど大げさではありませんが、心の中では大げさであることが多いです。


「現在に至るまでの文化としての私たちの行いのすべてが正しい分けではなかった、なんてよくも言えるね!?」

「確かに人々の行いは酷いけど、それは人々に勤勉さや忍耐が足りないからだけであり、私たちの文化が何か間違ったことをしたからではない。 もっと個人を責めるべき…全ては人々のせいだ!!」(ST)

 
ISTJは、痛みを伴う「ジキルとハイドの葛藤」に巻き込まれると、第1認知(Six原則)とそれが明らかにする不快な原則から隠れようとして、人々の動機とパーソナリティの観察という脆弱な第4認知(Ne×観察)に依ります。

このISTJは、現在の文化に欠陥があることを示す人々に対して悲観的になり、現存する文化を体現している人々に対しては不健全なほどに楽観的になります。

 
人は理解できないものを恐れるという古い諺は真実であり、それが第4認知の定義です。 各タイプにとって最後のステップが対象とする情報は、あらゆる情報の中で最も理解に苦慮するものです。

私たちは第4認知について、より強く、より健全に成長することができますが、それでも他の領域と比較すると第4認知は常に私たちの最も弱く脆弱な領域であり続けます。

第4認知は私たちの制御の範囲外であり、最も信頼性の低いものであり、不安の最大の要因です。

 
IxxJは、それぞれ異なる方法で人々とその動機(心のパターン)を恐れます。

IxTJは最後の認知の影響により、個人を恐ろしいもの制御できないもの自身が望んでいる世界に対する脅威のように感じます。

 
 
ISTJは、世界の美しさを、私たちが現在に至るまでの過程を描いた完璧なタペストリーのように見ています…

しかし、不健全なISTJはこのタペストリーにたくさんの欠陥を見ます。

 
なんでこんなに穴(欠陥)が空いてるの!?

誰がやったの??

なぜ人々は世界の完璧なタペストリーを壊さなければならないの??

 
 
個人が世界を破滅させているように見えるという悲痛な失望により、ISTJは世界がこれ以上良くなる可能性があるという希望失います

これは内なる葛藤につながります。

ありのままの世界さえ失う危険(IJ)を冒すよりは、ありのままの世界にしがみつく(ST)ほうが良いからです。

自身のタイプの専門性に絶望を感じるとき、私たちは第1認知が自身に伝えることを無視します。

 
不健全なISTJはINFJに反対します。

ISTJの「ジキルとハイドの葛藤」は、正しく意義のある(F)行動が取られた場合、世界(IJ)が潜在的にどのようになるか(N)というINFJの専門性を侮辱します。

 
ハイド氏が冷笑的に、「現在の文化は最も良く、これ以上良くなることはありえない。現在の文化に欠陥があるという人がいたとしたら、その人が無知なだけだ。」と主張することは、「周りに迷惑をかけるINxJは必要ない。これ以上世界を改善することはできない。より良くできると思っているなら、あなたは愚か者だ。」と主張するのと同じことです。

 
このISTJは、より偉大で、より啓発的で、より魂を構築し、健全である世界を目指すINFJの追求を、世間知らずで、根本的に無駄で、幼稚で、腹立たしいものとして描きます。

 
また、ISTJはINTJの視点に恐怖を感じることがあります。

「ジキルとハイドの葛藤」により、ISTJは、世界をどのように改善できるかというNTのフォーカスに恐怖を感じます。

INTJは常に、世界には自身がすでに経験したこと以上のものがあることを示します。

異常な出来事が周囲で起こっているという証拠が繰り返し現れるにも関わらず、ISTJは、そうあるべきではないと主張します。

彼女らは自身の経験の世界に属さないものすべてを拒否しようとします。