IP:状況と対象-データと詳細

この記事ではIPの第1認知:「①データと詳細」を探っていきます。

IPイプ

第1認知:「①データと詳細」
第1認知の対象とする情報:状況や対象の詳細

領域:状況と対象
領域(二重二分法):理論上(I) × 個人(P)

IPの第1認知:「①データと詳細」

4種類の認知

①データと詳細
状況情報を分析する

疑問を呈して結論を出す
②原則と傾向
世界全体に対する理解を編纂する

世界の普遍的な傾向を理解する
③行動と結果
行動の結果を注視する

意思決定し計画を立てる
④観察と動機 個人全体を観察する

人に対する性質的判断を下し、可能性を探求する

IPは、物事を行い得る新しい方法、試すことができる新しい選択肢、探求するべき新たな疑問を想像することを楽しむ。

この、可能性を想像するプライベートな精神の研究室は、状況や対象の詳細に注意を払い、内なる思考を特定の対象や瞬間に向け、それらを理解する。

これにより彼女らは、他タイプが気付かない詳細を発見することができる。

 
IPは、頭の中で可能性を正確に想像して探求するために、常に世界についての特定の情報をカタログ化する。

Pタイプが重視することの1つに可能性の探求があります。

可能性という言葉は、Pタイプに関する記述とNタイプに関する記述に出てきます。

 
Nタイプの重視する可能性とは、概念的に思考すること(複数の物事を関連付けて思考すること)によって導き出す可能性です。

これに対してPタイプの重視する可能性とは、新しい方法、新しい選択肢、未発見の情報などです。

「①データと詳細」の対象とする情報

4つの情報の種類

特定(具体) 普遍(全体)
■情報 ①データと詳細
状況の詳細
②原則と傾向
世界の働き
□行動 ③行動と結果
決定とその結果
④観察と動機
「選択肢」と「人に対する性質判断」

■情報:物事そのもののありよう
□行動:人の行動に関するもの

IPの精神には強力な顕微鏡が含まれており、他タイプが見落としてしまう細部にズームインして理解し、そのデータから複雑な結論を導き出す。

 
IPの認知は、「①詳細」と「①特定のデータ」を重視しており、IPは特定の状況や対象を完全に理解し探求することに関心を持つ。

IxTPは、状況や対象の有用性を理解し、それを最大限に活用することを重視する。

IxFPは、状況や対象の重要性(moment)を完全に評価することを重視する。

「①データと詳細」の対象とする情報とは、特定の状況や対象に関連する詳細な情報です。

 
IPは状況や対象に関連する詳細な情報にズームインして内省し、状況や対象に対して評価を下します。

また、状況や対象に関して、自身に不足している情報を把握します。

IPの領域:状況や対象

領域とは、各タイプが無意識にすべての情報を適用する場所です。

IPの精神は常に、「データ」「状況を作り出す事実と詳細」を収集しており、それらの詳細から他者が見逃し得る結論に到達する。

 
正しい結論を導き出すこの能力は、技術的、科学的、聡明的である必要はない。

IPは細部にフォーカスし、陸上競技、数学、インテリアデザイン、哲学的なレトリックなど、あらゆるものに没頭する。

彼女らは専門化を好む傾向があり、世界の狭い一部分にフォーカスし、正しく行うためにその狭い一部分である細部に専念する。

状況や対象は幅広い概念ですが、例を挙げれば、事実、出来事、経験、理論、アイデア、システムなどです。

IPの領域(二重二分法)

4つの領域

理論上(I) × 個人(P)

・最もズームイン視点

特定状況を探索する

・データと詳細から結論を出す

理論上(I) × 集合体(J)

・最もズームアウト視点

世界全体の方向性

・行動の背後にある普遍的理由

実在(E) × 集合体(J)

特定のグループの方向性

・共通の目的を持つ人々に焦点

・選択肢の結果

実在(E) × 個人(P)

個人全体の探索(一個人の普遍性の探求)

・共通の属性を持つ人々に焦点

個人の性質の背後にある動機

知覚タイプは可能性・観察・情報収集を重視する。

「考えられるすべての選択肢を探求すること」にフォーカスするということは、信頼できる情報源が必要であり、したがって個人の動機を理解する必要があることを意味する。

IP

状況の調査に関心を持つ。

状況詳細に基づいた特定のシナリオ(予測状況)における理論上の個人の選択に関心を持つ。

・最もズームイン視点を持ち、特定の専門的な情報を深く掘り下げる。

Jタイプは人の集合体というまとまりにフォーカスします。一方、Pタイプは個人にフォーカスします。

Eタイプは自身の関わる特定の人にフォーカスするのに対して、Iタイプは自身の知っている特定の人ではない、理論上の人にフォーカスします。

よってIPタイプは、理論上の個人にフォーカスします。

上記引用文の2つ目については少し難しいと思います。

状況や対象について深く内省し、そこから導かれたある予測状況において、一般的な個人がどのような選択をするか、どのように反応するか、に関心を持つという意味だと思われます。

 
たとえば、ある問題について解決策を考えていたとします。そこで素晴らしい方策を考え付きました。しかし、それは自身にとっては素晴らしいものでも他者にとってはどうか分かりません。よって、導いた解決策が理論上の個人(想像上の個人)に示された場合、受け入れられるか拒否されるか、などを考えるでしょう。

特定のシナリオにおける個人の選択とはこのようなことだと思います。

 
原典には具体例が示されていませんが、Pタイプ及びIPタイプの性質を前提として考えてみました。

IPの第1認知

Fi(内向的感情)

対象の具体的な「詳細」を調べる

対象の詳細を熟考するために、心の中に目を向ける(Fi)

「対象の詳細」の、他のすべての物事(というコンテキスト)の中における意義と価値について結論を出す

Ti(内向的思考)

状況の具体的な「詳細」を調べる

内向きになり、心の中で対象の「詳細」を検討し、それらの有用性について結論を導き出す(Ti)

まとめ

言葉の定義

状況と対象
物事、事実、出来事、経験、学問、理論、システム、技術、物体など…多岐にわたる
データと詳細
状況や対象に関係する情報(状況や対象を評価するために必要な情報)

IPの第1認知:「①データと詳細」

内面にある対象に関する情報を取得する

情報に基づいて対象を評価し、結論を下す

処理対象
(内部の情報)

心理機能

処理後

対象の詳細

特定的な情報

Ti/Fi

内部の主観的情報を処理

結論

特定的な情報