判断タイプ

他の3文字のペアの違い（I/E、S/N、F/T）と異なり、知覚タイプ（P）と判断タイプ（J）の違いは認知プロセス全体を変えます。

この文字のペアを切り替えるだけで認識ステップの順序が完全に異なることとなり、ほぼ反対の長所と短所が生じます。

 
判断タイプは楽観的でない、自発的でない訳ではありません。また組織的で、責任感があり、決断力がある、とは限りません。

判断タイプであるということは、物事の道筋を描き、それをやり遂げることを好み、また、完遂に必要なことは何でも行うこと好むことを意味します。

彼女らは、犠牲、決意、苦痛を伴うとしても、必要であれば何でも行うと心に決めています。

 
判断タイプは、自身の意思が現実になる方法を見つけることに大きな満足を得ます。－ たとえそれが、目的地たどり着くために取り得る全てのルートを考えるための時間を取らないことを意味するとしても －

 
判断タイプは世界とすべての経験を、明確で定義可能なロードマップ上の目的地と見なします。

彼女らは、人生を「乗り越えることができる無限の課題の連続」として捉え、アプローチします。

一方で知覚タイプは、人生を「探求すべきパズルの広大な遊び場」として捉えます。

 
この判断タイプのアプローチ方法は、彼女らが自身の内外のすべてを理解し、楽しみ、改善するための手段です。

彼女らは人生を追求することで、そこから学び、人生を称賛できるようになります。その結果、自身、他者、世界全体についてさらに学ぶことができるようになります。

 
健全な判断タイプにとって、計画は物事に関するアイデアを楽しむ方法になります。－たとえ、目標に到達する前であっても－

これは、何かが実際に体験される前の前菜です。

ただし、最良の計画でさえ想像どおりに機能しないことが多いため、判断タイプは計画を流動的に保つことを学ぶべきです。

最初の計画にこだわるのではなく、計画を「予期しない現実の変化」に適応させることに喜びを感じるようになるほど、それらの計画の成功を楽しむことができるようになります。

 
判断タイプは、知覚タイプがすぐに見つけるであろう代替の選択肢に気付くことに弱点を持ちます。

判断タイプのフォーカスは、前進し、人生を捉え、理解することにあります。

そのため、目的に到達するための他の選択肢の検討に多くのエネルギーを費やすことができません。

「計画した目的を達成するためのより良い方法」はすぐ側にあるかもしれませんが、前に進むことに集中しすぎて、それに気付きません。

 
「速度を落とし、多くの代替案を検討すること」や「知覚タイプの持つ妥当性と有効性を把握する方法」を学ぶことは、判断タイプが最良の道に沿って前進するのに役立ちます。

 
判断タイプが判断タイプらしくある程、彼女らは自然に、新しいツールを学び、より多様な選択肢を見ることができるようになります。

目標を設定し、成功に必要なことを実行することに喜びを感じるようになるほど、それを実現するためのより良い代替方法を検討したいと思うようになります。

しかし、自身の計画が期待どおり行かず恥ずかしさを感じた場合や、迅速に成功しなければならないというプレッシャーを感じた場合、彼女らは、新しいことを試すことを恐れる可能性があります。

 
目標が現実になるのを見たり、目標に到達するために必要なことを何でも行うことは魅力的です。

しかし、他者や自身のエゴが迅速で容易な成功を要求した場合に、すぐに目標を達成できないと、判断タイプは「もう時間をかけても達成することはできない」と思い込みたくなります。

 
知覚タイプは、選択肢を検討するために多くのエネルギーを費やして決定を下すことができなくなる場合があります。

一方で判断タイプは、自身の計画が上手くいくことを証明しようとする努力の中で、「コースを変更したり、一時後退したり、他の選択肢を評価すること」に時間をかけるのを恐れます。

 
「ねぇ！　1回目、2回目、、10回目で上手くいかなくても、いつか目的地に辿り着けるし、試す度に上手くなるよ！」と言うことができる能力は、判断タイプが、遥かに大きな目標を達成するために自身を自由にする強力な態度です。

判断タイプは計画を実現するためにすべきことを実行することに優れますが、困難に直面してに恥ずかしさを感じ、計画を実行できなくなると、その力は無駄になってしまいます。

しかし、彼女らは計画を実行するために必要な負担を負うことに誠実な誇りを持っており、そのような堅固な決意は美徳であり、自身が愚かであると感じる必要はないと認識しています。

まとめ

判断タイプの特徴

知覚タイプと判断タイプ