各タイプの文字の意味
この記事では各タイプの文字(I、E、S、N、F、T、J、P)の意味を説明します。
文字の意味
誰もが思考しますが、全員が同じ方法や順序で思考するわけではありません。
パーソナリティタイプとは、さまざまな種類の情報に優先順位を付け、それらの優先順位が私たちの「選択」や「世界を見る方法」にどのように影響するかということです。
私たちのパーソナリティ全体は、私たちが気にかけていることの結果です。
最初と最後の文字 (E/I、J/P) は、人がフォーカスする領域(範囲、視野)と、人が世界に対して本質的にどう行動するかを反映しています。
それらは、各種類の情報を処理する順序に基づいています。
真ん中の文字 (S/N、F/T) は、世界をどのように取り込んで処理するか(S/N)、及びそれらのさまざまな種類の情報をどのように用いるか(F/T)を示しています。
それらは、認知プロセスの前半(第1、第2ステップ)において使用する「心理機能」に基づいています。
「心理機能」とは、私たちの心が情報を処理するツールです。
それは4つあります。感覚(S)、直観(N)、感情(F)、思考(T)
誰もが4つすべてを使用しますが、各タイプは違う方法、違う順序で使用します。
人は人生を歩むとき、次の4つのこと(=認知)を行います。
4種類の精神の働き
①データと詳細(Data & Detail) 状況情報を分析する ↓ 疑問を呈して結論を出す |
②原則と傾向(Principle & Trend) 世界全体に対する理解を編纂する ↓ 世界の普遍的な傾向を理解する |
③行動と結果(Action & Consequence) 行動の結果を注視する ↓ 意思決定し計画を立てる |
④観察と動機(Observation & Motivation) 個人全体を観察する ↓ 人に対する性質的判断を下し、可能性を探求する |
①データと詳細
思考(有用性)や感情(意義)の形でデータを収集し、そのデータについて結論を出す
評価とは、物事が有用性(T)・意義(F)を持つかどうか、です。
②原則と傾向
傾向を理解するために、自身が導いた原則を適用する(物事に用いる)(Apply their Principles to understand Trends)
また、法則に基づいて物事の全体的な傾向を予測します。
③行動と結果
過去の行動の結果に基づいて、取るべき行動方針を決定する
④観察と動機
誰が情報源として信頼できるかどうかを理解するために、人々を観察する
↓
自分自身と他の人の動機(心のパターン)を理解する
観察対象は当然、自分自身も含まれます。
4つの情報の種類
各認知が対象とする4つの情報の種類があります。
特定(具体) | 全体(普遍) | |
■情報 |
①データと詳細 状況の詳細 |
②原則と傾向 原則 根底にある原因 どんな状況にも適用できるもの 全体像 世界観 |
□行動 |
③行動と結果 決定とその結果 |
④観察と動機 選択の背後にある動機 人の行動原理 |
認知ステップ
全タイプが同じ順序で認知を行ったり、それぞれの認知に同じ重点を置いたりしているわけではありません。
情報には4つの種類があり、各タイプの情報に対して計4つの別々のステップで認知します。
認知プロセスの各ステップで、私たちの心は1つのタイプの情報を取得し、1つの機能(感覚、直観、思考、感情)を使用してそれを検討し、結果として得られた情報を次のステップに取り込みます。
4タイプの情報はそれぞれ、その種類の情報のみに使用される独自の「機能」を持ち、これはタイプごとに異なります.
ステップと「機能」のそれぞれの固有の組み合わせが、パーソナリティタイプを形成します。
例:INFJの認知ステップ
1 | 2 | 3 | 4 |
判断 | 知覚 | ||
原則と傾向 | 行動と結果 | データと詳細 | 観察と動機 |
▲Ni | △Fe | ▲Ti | △Se |
内向性(I)vs 外向性(E)
内向型と外向型についてのよくある誤解は、外向型は社交的でパーティーや絶え間ない社会的交流、注目の的になることを好み、一方、内向型は恥ずかしがり屋で、他の人と一緒にいるよりも本を好み、静かな雰囲気を好むというものです。
これは、私たちの文化における社交的な外向性と内向性の一般的な定義かもしれませんが、心理学的な内向性・外向性の定義ではありません。
内向性と外向性は、主に情報とインプットのためにどこに目を向けるかを表します。
内向型は世界を理解するために、まず自分の内側に目を向けます。
外向型は世界の働きを把握するために、まず外界や他者に目を向けます。
たとえば、内向型は自分の頭の中で作業することに慣れており、他者の意見を必要とせずに意思決定を行うことに自信を持ちますが、外向型は他者からの意見が得られないとバランスを崩します。
また、外向型は常に情報を求めて世界とやり取りしており、人々が自身の計画にどのように影響し、自身の計画とどのように相互作用するかをよく理解しており、一方、内向型は他者が自身に与える影響をそれほど認識していない可能性が高いです。
内向性(I)
心理的内向性とは、自分の精神の中に情報を求め、収集した情報を自身の頭の中でまとめることを意味します。
内向性機能(Si,Ni,Fi,Ti)はヘッドアップディスプレイ(HUD)のようなもので、データベースに既にある情報を絶えず調べて理解できるようにします。
外向性(E)
心理的外向性とは、自身の外に情報を求め、他者の選択を理解の基準(reference point)として見ることを意味します。
外向性機能(Se,Ne,Fe,Te)はソナーのようなもので、信号を送信し信号が何に跳ね返るかを注視(watch)します。
感覚(S)vs 直観(N)
感覚と直観はどちらも 物事や人々が普遍的にどのように機能するかを理解するために使用されます。
感覚は過去の経験に基づいて具体的イメージ(physical picture)を形成します。
直観は物事の根底にあるパターンに基づいて精神的イメージ(mental picture)を形成します。
直観タイプと感覚タイプを定義するのは、認知の第1、第2ステップで、経験と概念のどちらで考えるか、です。
直観(N)
直観は精神的に気づいたパターンを通じて概念化されたものに基づきます。
直観タイプは物事を「ウェブ」または「ワードネット」で考えます。
情報の各部分は他のすべての情報に接続しており、各部分はコンテキスト(背景情報)の中において見られるべきです。(各部分は全体の中の一部として見られるべきです)
そうしないと物事は見逃されてしまいます。
感覚(S)
感覚は過去の経験に見られるパターンに基づきます。
感覚タイプは物事をパズルのピースのように考え、すべてのピースは独自の場所を持ち、所定の位置に収まります。
すべてのピースを一度に同時に見る必要はありません。
なぜなら、あるピースは他のすべてのピースと組み合わされることはなく、ピースを個別に見ることができるからです。
彼女らは情報の1つの「ピース」を取得し、そのピースを単独で評価して、それがどのようになるのかを把握します。
感情(F)vs 思考(T)
感情タイプは親切・非論理的で、思考タイプは合理的・冷淡、というのはステレオタイプです。
ここでいう「感情(Feeling)」は「気持ち(Emotion)」とは無関係です。
また「思考(Thinking)」は「論理性や合理性」とは無関係です。
思考タイプと感情タイプを定義するのは、認知の第1、第2ステップで、有用性と意義のどちらにフォーカスするかです。
思考(T)
思考タイプは物事、状況、人、行動の有用性を伝えます。
思考機能は、絵画鑑賞に例えるなら、「絵画における筆跡を見る」ように情報を見ます。
つまり、情報を「全体を構成するために必要な点/体系的に最終結果に到達するために必要なステップ」という観点で見ます。
感情(F)
感情タイプは物事・状況・人・行動に意義をもたらします。
感情機能は、絵画鑑賞に例えるなら、「絵画全体を見る」ように情報を見ます。
つまり、情報を「全体的な意義/望ましい最終結果」という観点で見ます。
感情機能は私たちにとって重要なものの全体像を一度に示します。
それは、「自身が持っている情報」に対する「自身の精神による全体的な理解」を示すスナップショットのようです。
判断タイプ(J)vs 知覚タイプ(P)
判断タイプは、認知の第一ステップ・第二ステップのいずれかで「③行動」を策定します。
認知プロセスの「判断」には、「③特定的な行動」と「②普遍的な情報」が含まれます。
つまり、「③行動の選択、結果の理解」「②原則の理解、傾向の把握」です。
判断タイプは、前もって計画を立て、世界が自分の特定の行動にどのように反応するかを理解するために、原則と結果を理解する、という強みを持ちます。
彼女らは行動計画を実行する際に、より決定的かつ迅速になる傾向があります。
知覚タイプは、行動を講じる前に、可能性を探るための多くの時間を必要とし、「③行動」は3番目または4番目のステップになります。
認知プロセスの「知覚」には、「④普遍的な行動」と「①特定的な情報」が含まれます。これは人の動機を理解し、人に対して性質判断を下し、データと詳細に基づいて特定の状況について結論を出し、欠落している情報を理解することです。
彼女らは、状況に応じて決定を下し、また生じた状況に(受動的に)反応するために、特定(specific)の状況に適応させることができる「行動の全般的なカテゴリー(general categories of action)」を理解するという強みを持ちます。(様々な状況に対応するために、「この種の行動はこの種の結果につながる」という行動の一般的ノウハウを作成して備えます。)
彼女らはより多くのオプション(選択肢)を検討する傾向を持ちます。
判断(J)
「判断」は、「意思決定」「特定の行動の選択」にフォーカスした認知プロセスです。
判断タイプにとって「③行動」は地図のようなもので、特定の望ましい結果につながる点がプロットされています。
それぞれの道がどこにつながるかを理解し正しい方向へ進めば、望む場所にたどり着きます。
知覚(P)
「知覚」は、「観察」「可能性の探求」「状況に適応すること」にフォーカスした認知プロセスです
知覚タイプにとって「③行動」はツールボックスのようなものであり、あらゆる状況に適用させることができる一般的なノウハウです。
資源や状況の使い方を理解していれば、どんな状況にも対応できるようになります。
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